女性の権利を
守ります

 
ご挨拶
昨年、歌舞伎町のホストクラブの“売掛け”が社会問題化し、連日、ニュースやSNSなどで取り上げられる状況の中で、私は歌舞伎町のホストクラブの経営陣、“売掛け”で悩まされている当事者やサポートする方々の意見を聞いて回りました。テレビなどで取り上げられるものの具体的に何の法律条例違反になるかなどを調査しても「ストレートに抵触するものがない」という識者のご意見を聞き、実際には、各ホストクラブの自主規制が鍵になると考えに至り、ホストクラブの代表達にしっかりと有効的な自主ルールを作り、私や世間に示すことを提案致しました。
その際、ルールを作るにしても、行政や警察との連携や助言は不可欠であると付け加え、これを受けて警視庁に相談し、意見交換の場を設定するに至りました。実際には所轄の新宿署内で行われた会合には歌舞伎町の存在するほぼ全てのホストクラブグループの代表が集結。この場で、私は「これから警察と連携するに当たり、反社との根絶宣言やコンプライアンスの徹底」を各店舗に浸透されることを前提にして、協議に入らせて頂きました。
各グループは歌舞伎町の中ではライバル同士であるにも関わらず、協力し合うという姿勢で有意義な会だったと思いました。その後、ホストクラブ側は自分達で組合を結成し、吉住新宿区長と“売掛け問題”に立ち向かう事でまとまり、この件はニュース等で目にされた方は多いかと思います。
一方で、ホストクラブにはまって金銭的に悩みを抱える女性達の声も私に届くようになり、支援活動を展開するNPOの方も言っていましたが「現在あるのは相談窓口ばかりで話は聞いてもらえるけど、根本的な解決にはならない」という課題も見えてきたのです。警察はあくまで民事不介入ですから、法律条例違反がない限り動くことはできません。歌舞伎町周辺で声掛けをする団体の方は、ホストクラブ側と話をする事はできないと言っておりました。
そんな折、とあるホストクラブがニュースになりました「Hatchグループ」です。あれだけ新宿署でコンプラ重視としておきながら、自らのグループから逮捕者を出したホストクラブになります。私のSNSでその様子を発信したのですが、実際に逮捕者を出したホストクラブに自ら赴き、店舗責任者に従業員への指導を強く求めたものの私の怒りが収まることはありません。この時に“売掛け”で困っている女性達とホストクラブの橋渡しができるのは自分なのではないかと、強い使命を感じたのでした。
その使命から今回の活動を始めたのですが、いったん立ち止まって考えてみました。色々なホストクラブの代表達とはお会いしたものの、ほとんどが新宿署で初めて会った方ばかりですから、すべてのホストクラブを対象にしても実態が伴わないだろうと考えました。
そこで、逮捕者を出したホストクラブを対象にした相談窓口を作ろうと決意し旧知の元警察官僚である屋久哲夫氏や歌舞伎町に事務所を構える総合格闘技の元チャンピオンである鈴木信達行政書士ほか、ホストクラブ事情に明るい識者の皆様とNPO法人を立ち上げることを決意致しました。
まずは、先の新宿署で私とコンプラ徹底の約束をしたにも関わらず逮捕者を出したホストクラブグループを対象として相談を始めますが、この活動の趣旨を理解し、困る女性を世に出さないと強く意思を固めるグループ経営者から私達に打診があれば、対象グループはいくらでも広げていきたいと考えております。
法令や行政の狭間で苦しんでいる女性達に希望を取り戻すような光を当てていければと考えております。その為、自由に動けるように行政の助成金や補助金も求めず、自分達でできる範囲で活動を始めて参ります。
ただ、支援金等については、申し出者ご納得の上でサポート頂くことはあるかもしれませんが『女性からのご相談はすべて完全無料』で行なって参ります。
また、件のホストクラブグループからは定期的なホスト向けの研修会開催を求められておりますので、私たちの見知からしっかりと研修は行なって参ります。
一人でも多くの方の支えになる相談体制が作れるよう私達も全力で精進して参ります。役員一同に、どうぞ、ご支援ご鞭撻の程を何卒よろしくお願い致します。